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ワーホリ税、スーパーアニュエーション、ワーホリ年齢制限の変更について


ワーホリのみんなが気になっていた通称 ワーホリ税・バックパッカー税について、政府が正式に方針を発表しましたね。
32.5%という大増税は撤回されましたが、今後は19%の課税と現在よりは増税となってしまいました。
また、税金以外にもいろいろとワーホリに関する変更がありました。

下記にまとめたのは政府が発表している政府案なので、議会で最終審議したのちに正式決定。導入となります。

Backpacker tax to be 19% but departure tax will rise $5 in compromise package

簡単にまとめると来年2017年1月以降
  • 年収$0~$37,000まで税率19% (32.5%は撤回)
  • 退職老齢年金(スーパーアニュエーション)の返金額が大幅減 約60%→5%返金
  • 年齢の上限を30歳→35歳に引き上げ
  • 一定条件の元、同じ雇用主でも異なる場所なら1年働けるようになる
    (現行は同一雇用主の元6ヶ月まで)
  • ワーホリビザ申請費が$50値下げ $440→$390
  • 出国税が$5値上げし、$60 (ワーホリに限らず)

年収$0~$37,000まで税率19% (32.5%は撤回)

From January 1, the tax rate for those on working holidays will be 19% on earnings up to A$37,000. This has been brought down from the proposed 32.5%.

ひとまず32.5%の課税は免れましたが、来年1月以降は$1でも稼ぎがあれば19%課税されます。
現在の法律だと、$0~$18,200は非課税で$18,200を超えた分に対して19%の課税でした。
例えば、$20,000稼いだら$20,000-$18,200=$1,800に対しての19%の課税でしたが、今後は$20,000全額に19%課税されます。

退職老齢年金(スーパーアニュエーション)の返金額が大幅減

The tax on working holiday makers’ superannuation payments when they leave Australia will be increased to 95%, yielding A$105 million over the forward estimates.
Morrison said: “this is consistent with the objective of superannuation, which is to support Australians in their retirement, not to provide additional funds for working holiday makers when they leave.”

スーパーアニュエーショと言われる退職年金の返金額が大幅減。
スーパーアニュエーション(Superannuation)とは、オーストラリアの年金制度です。
雇用主は給料の約9%を従業員のスーパーアニュエーションファンド口座にに支払うことが法律で義務づけられています。
退職年金なので通常60歳になる頃に引き出せませが、ワーホリや留学生など一時的にオーストラリアに滞在し、その後永久に帰国する場合はその時点で返金請求することが可能です。
その際の返金額が今までは積み立て総額から税金を引いた約60%でしたが、今後はその税率を95%に引き上げるため、返金額は積み立て総金額の5%のみになってしまいます。
ワーホリの身としては残念ですが、政府が「退職年金制度はそもそも退職後のオーストラリア国民をサポートするためのものであって、短期滞在者に与える者ではない」というのも納得です。
もうスーパーアニュエーションは戻ってこないと思ったほうがいいですね。
ただ95%も取るなら、収入に対する19%の課税はやめてくれー。二重で取られている感。


年齢の上限を30歳→35歳に引き上げ

The eligible age will be increased from 30 to 35. 
朗報としては、これまでオーストラリアのワーホリの年齢制限は30歳まででしたが、これが35歳まで引き上げられました。

増税によりワーホリ希望者が減ることを、年齢制限の引き上げで補おうということのようです。
さらって書かれているけど、結構大きな変更ですよね。
これまで30歳を越えると学生ビザで渡豪するしか選択肢はありませんでしたが、ワーホリが35歳まで引き上げられたことでオーストラリアへの道がかなり開けましたね。

同雇用主でも異なる場所なら1年働けるようになる

There will also be more flexible arrangements, allowing an employer with premises in different regions to retain a backpacker for a year, so long as the second six months is worked in a different place. At present a backpacker can only stay six months with the same employer.

現在は、同雇用主の元では最大6ヶ月までしか働けませんでしたが、それが一定条件の元なくなるようです。
今も特定の地域で指定された仕事に就く場合は特例で6ヶ月縛りが解除されるんですが、それとは別かな?
オーストラリアはこの同雇用主6ヶ月縛りがフルタイムの仕事得ようと思うと壁になるんですよね。
カナダみたいに1年間同雇用主の元で働けるなら、私もフルタイムで一つの園で働きたいです。

ワーホリが35歳までOKで、1年間同じ雇用主の元で働けるなら学生ビザでチャイルドケアのDiplomaまで取って、ワーホリで地方のセンターのフルタイムの仕事をしつつスポンサーを探すとかやってみたいなー。そんな簡単にはいかないだろうけど、今よりはもう少し可能性がありそう。

ただこの件に関しては、詳しいことが書かれていないのでどういう条件で6ヶ月以上働けるのかわからないです。

あわよくば、現行通り$18,200までは非課税にならないかなぁと思っていたので、非常に残念ですがまぁ32.5%よりはいいか…
ただ、去年このバックパッカー税の導入の発表があってからこの短期間で二転三転もしているので、今後も注視しておいたほうがいいですね。
税率はこれで確定だと思いますが、年齢制限とか変わる可能性も0ではなさそう…

議会の最終審議後に確定するまではどうなるかわかりませんね。

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